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福島第1原発事故の国際原子力事故評価尺度(INES)の暫定評価が旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と同じ「レベル7」に引き上げられ、世界各国から日本政府に避難の声が上がっているようです。

また、「レベル7」がチェルノブイリと同じ評価であることから、チェルノブイリと同じ被害規模になると思っている人もいるかもしれませんが、国際原子力機関(IAEA)はチェルノブイリとは異なると指摘しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000022-jij-int
INESの評価基準(http://bit.ly/ihdQmV)では、レベル7を「1万テラBq=1×10^16以上のヨウ素131の大気中への放出」(17Pに記載)とあるだけで「被害」については勘案されていません。単純に放射性物質の放出量だけを基準にしています。

今回、レベル7に引き上げたのは、ヨウ素131の放出量を

原子力安全保安院:3.7×10^17Bq(37京Bq)
原子力安全委員会:6.3×10^17Bq(63京Bq)

各々、このように試算したから、INESの評価基準に照らし合わせて「レベル7」になりました。

政府、東京電力、保安院、安全委員会が事故当初から、この放出量を試算していたとすれば、事故当時の「レベル5」と言うのは「嘘」をついていた事になりますから、重大な事項を故意に隠ぺいしていたのですから非難されてしかるべきだと思います。菅政権は責任を取るべきです。

ただ、放出量の計算が簡単なのかどうか、僕は分かりません。当初から分かっていたのかどうかは、いずれ追及されると思いますので、ここでは触れません。

発表された、放出量について考えます。

反原発のサイトに、「100万Kwの軽水炉を一カ月稼働すると3.1×10^18(310京)Bqのヨウ素131が蓄積して、それ以降は同じ量が存在する」とあります。

福島第一原発の1号機は46万kwで2~4号機が78.4万kwです。4号機はメンテナンス中で原子炉に核燃料はありませんから、原子炉一基分の使用済み核燃料が建屋にあったとします。1~3号機は、それぞれ原子炉と冷却プールに一基分ずつあったとすると、約500万kwの分のヨウ素131が蓄積されていたと推定されます。

3.1×10^18×5=1.55×10^19Bq

放出量は、多いほうの推定値で6.3×10^17Bqですから、蓄積量の4.1%が放出されたことになります。残りの95.9%は、閉じ込められています。

このことから、危険はないと言うつもりはありませんが、原子炉の健全性を示す「止める、冷やす、閉じ込める」のうち「閉じ込める」に関しては一定レベルの水準で保たれていると考えても良いと思います。

「止める」は出来ていますから、問題となるのはこれまでと同じように「冷やす」ことだけです。

「レベル7」になったからと言って、被害状況が大きくなる訳ではありません。危険性を必要以上に煽る行為は止めて、冷静に数値を分析して判断すべきと考えます。
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福島県郡山市内で3月15日に加工された牛肉から基準値を上回る510Bqのセシウムが検出されたと報道されました。これで福島県を始めとする東北の農産物への忌避感が高まってしまうのではないかと心配になります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000012-jij-pol

福島県の知人によると、昨秋に収穫された福島県産の米も売れなくなっているというから、消費者の放射能アレルギーも相当なものだと感じます。

今回基準値を上回る510Bqのセシウムと言うが、基準値は500Bqです。つまり、10Bqしか上回っていない。「しか」と言う表現が妥当かどうか、多くの人から叱られそうだけど、僕には「しか」と感じるのだけど、放射能への危機意識が低いと言われるかもしれない。

この牛肉を1Kg食べたときにどのくらいの内部被曝があるのかを計算するには、検出されたセシウムがセシウム137なのか、134なのか分からないので半分ずつだとします。セシウムの実効線量系数(大人の場合)は、137が1.3×10^-5mSv/Bqで134が1.9×10^-5mSv/Bqなので、

1/2×510Bq×1.3×10^-5mSv/Bq+1/2×510Bq×1.9×10^-5mSv/Bq=816×10^-5mSv

これは0.00816mSvですから、8.16μSv(マイクロシーベルト)の内部被曝を受けると言う事です。

日本人の平均的な牛肉摂取量は、約10kgという2009年の統計データがありました。これを信じるとして年間の被曝量は、81.6μSvになります。

さて、私達は普通に生活していて多くの種類の食物を摂取しています。それらの食物は自然放射性核種(鉛とかラドンなど)や人工放射性核種(セシウムとかストロンチウムなど)の影響を受けています。牛肉・乳製品の平均値は預託実効線量で、人工放射性核種の影響で0.14μSv、自然放射性核種から4.8μSvを受けています(このデータは、日本分析センターのサイトの数値を取りました)。

この牛肉食べた場合の年間81.6μSvの内部被曝量は、一般的に牛肉を食べた場合の人工放射性核種の約600倍の数値ですから、相当に高いもので「即危険」だと感じるかもしれません。

しかし、普段の「○倍」と言う場合、比較対象の値が極めて小さい場合は大きな倍率となることは、容易に想像できると思います。放射能の脅威を煽りたい場合は、この数値を使う人やマスメディアがいるかも知れません。

問題は、「普段の○倍」という倍率ではなく、81.6μSvの内部被曝量が危険な数値なのかどうなのか、と言うことです。これは、個人個人で決める事で他人がとやかく言う事ではありません。

しかし、自分で決めるにしても参考資料がなければ決められないでしょう。素人の僕がどう考えるかが参考になるかどうか分かりませんが、判断基準を書いてみます。

牛肉の場合は、経口摂取です。摂取した放射性物質は、体内で消化され血流によって体内を巡り主として筋肉に蓄積されるようです。また、一部は排泄されます。そのためセシウム137の半減期は約30年ですが、排出量を考慮した生物学的半減期は100日から200日とされています。

年間81.6μSvの全てが内部被曝量という訳ではないのが、一つの判断基準です。

生命を維持していくための必須元素の一つにカリウムがあります。体重の0.2%がカリウムというデータがありますので、体重70Kgの人なら140gのカリウムがあることになります。カリウムには、放射性同位体のカリウムい40という放射性物質が自然界に一定の割合であり、体内にある140g中の0.01171%がカリウム40です。

このカリウム40から受ける内部被曝量は、年間で約170μSvあります。カリウムは必須元素ですから、ある程度の体重になった時点から死ぬまで被ばくし続けます。この数値が二つ目の判断基準です。

あとは、政府や専門家が良く引き合いに出すレントゲン1回(胸で50μSv、胃で600μSv)とかCTスキャン1回(6900μSv)の被曝量が参考データです。これらは短時間の外部被曝ですから、内部被曝と同列には語れませんが、6900μSvを一編に浴びても問題ないのですから、年間81.6μSvならどうなのか、という参考にはなります。

これらを総合して判断して、今回の基準値を超えたという牛肉を食べることが「危険」だとは、僕は思いません。食べたければ食べるし、食べたくない日は食べません。

放射性物質は確かに危険ですが、何も分からずただ「怖い、危険」と騒ぐのは風評やパニックの元になります。また、政府や専門家の言うことを鵜呑みにするのも危険です。科学的な最低限の知識を得て、正しく「怖がる」ことが必要だと思います。
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