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日本酒やグルメ、ダイエット等、興味のあることを色々ご紹介します。

今日は、トスカーナに向かいます。フィレンツェだったらテルミニからユーロスターで簡単ですが、今回の目的地はチェルボニャーノ村のワイナリー、ポデリ・ボスカレッリです。

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まず、ローマから電車でChiusi(キューシ)まで行きます。

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ここから、チェルボニャーノ村に一番近い町のAcquaviva(アックアヴィーヴァ)までバスが通っています。

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しか~し、このバスは一日に朝と夕の2便しかありません。なぜなら、近郊の村々からキューシにある小学校までのスクールバスのようなものなので、登下校の時間にのみ運行しているのです。なので、学校が休みの日は運行されません。

旅程に組み込むには、学校のスケジュールに合わせる必要があるのですが、流石にそれは分かりません。ウイークデーであれば授業はあるであろうという予測の元、午後のバスの時刻に合わせて電車を選びました。ローマの駅と言えば、テルミニが中央駅ですが、キューシに都合良く到着する電車は、ティブルティーナから出ます。テルミニから地下鉄で3駅くらいで着きます。

キューシに着いたら着いたでバス停が分かりません。バスのチケットは、駅のバールで買えるのでバス停はどこか?聞いたのですが「分からない」とのこと。イタリアの田舎では良くあることです。バスの時間まで間があったので、駅前のバールでカフェを飲みながら、お店の人に聞いても同様でした。

駅の真ん前にバス停はあるのですが、どうも違う感じです。そこから、少し離れたところにもバス停のようなものがありました。時刻表もあったので、幾つか見て回って多分ここから乗るのだろうと見当を付けました。バスの時間が近づいてきます、果たしてバスは来るのか? ドキドキものです。

15年くらい前にまだ幼かった娘も一緒にマテーラに行くのにバーリのバス停でバスを待っていた時のことを思い出します。事前に調べ、バーリ駅の観光案内のスタッフにも確認したのにバスは来ませんでした。今回は、どうだろう。バスがやって来ました、バス停で止まります。運ちゃんに「アックアヴィーヴァに行く?」と聞くと「通るよ」とのこと。バスのトランクルームを自分で開けて荷物を入れて乗り込みました。ここから、約30分で着くはずです。

バスは、キューシの街中を通り丘の上の方にある小学校を目指します。標高が高くなるにつれてトスカーナの丘の連なりが車窓から眺められます。良いなーと思います。スクールバスですから、学校から小学生が乗り込んできます。まぁ、うるさいこと。大声でワーワー。ギャーギャー話し続けています。

途中、幾つかの町を通過する度に子供達は一人、二人と降りて行きますが、バス停ではないところでも止まります。こういうところは、本当に感心するのですが、路線沿いに家があれば家の前で降ろしてくれます。そうでないこの場合は、家に向かう路地の所で降ろしているようです。誘拐のリスクをできるだけ避けるためのようです。

運ちゃんに、アックアヴィーヴァに着いたら教えてと言っておいたので、無事に付きました。この町は比較的新しい町のようで、協会にメディチ家の紋章はありましたけど、中世の雰囲気は全くと言って良いほどありませんでした。今回、妻が予約したのは、ここ数年で日本でもブームとなっている民泊でした。バス停からトランクを転がして5分くらいの本当に普通の家です。

家の番地を確認してピンポンを押しますが返答なし。何度か鳴らして、庭に声を掛けても見ましたが反応なし。まさかの留守!ちゃんと到着の日時は伝えてあるのに居ないのか? いくら民泊とはいえ、どーなのよ。流石はイタリアだなー、と変なところで感心してしまいますが、事態はけっこう深刻です。家の前で大きなトランクを抱えて家人を待っている東洋人二人。イタリアの片田舎では、十分に怪しいシチュエーションです。通報されても文句は言えませんw

待つこと10分くらい経ったでしょうか。妻がスマホにメッセージが来ていたことを思い出しました。そこには、「留守だったら玄関の周りを探してね」的なことが書いてありました。郵便ボックスは空でした。僕がふと玄関脇の鉢植えを見ると家の形をしたボックスが陰にありました。中には鍵が。これは玄関の鍵なのか、この鍵で勝手に人様の家を開けて入れということなのか、本当に良いのか、マジで泥棒と間違えられないか・・・等、妻と顔を見合わせ逡巡すること数十秒。

取り敢えず、開くかどうかやってみるかと鍵穴に入れ捻ってみると、ガチャっと開いたではありませんか。

マジか! 恐る恐るドアを開けてみると、廊下に家人ならぬ飼い猫がちょこんと座ってお出迎えしています。
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猫以外、誰もいません。「ごめんくださーい」「チャオ」などと言いながらリビング、キッチンと回りましたが、誰もいません。玄関脇にキーボックスがあり、そこに利用方法が英語とイタリア語で書いてありました。どうやら、勝手に入って勝手に使って良いようです。

驚きましたが、もはやここは「我が家」です。キッチンで勝手にコーヒーを淹れて一服しました。時刻は3時前ですが、ランチを食べていなかったので、食料を探しに町に出かけましたが、スーパーマーケットのコープはお昼休み中、町に二軒あるパン屋もお昼休み。

これはダメかと諦めかけましたが、家のすぐ近くの町に一軒だけあるレストランに灯りが付いてます。ダメ元で行ってみたら営業中の看板が出ています。良かったー。

イタリアには二大牛が居ます。キアナ牛とファッソーナ牛です。日本で言えば、松坂牛と近江牛(他にも前沢牛とか山形牛とかありますが・・・)のようなものです。ここ、トスカーナ地方はキアナ牛の本場で、アックアヴィーヴァの直ぐ近くにキアナ地方があるので、ビフテカ・フィオレンティーナはマストでしょう。このリストランテでは、100gで4.5€で1㎏からのオーダーです。

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約1㎏のキアナ牛。赤身が本当に綺麗です。いわゆるTボーンステーキです。

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切り分けてもらいました。肉喰ってる感があります。ワインは、ここのハウスワイン。イタリアに行ったら、特に地方のリストランテではハウスワインを頼むのが一番良いと思います。その店の料理に一番合うワインが選ばれていますし、価格も一番安いです。

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お腹いっぱい食べて”家”に帰りました。大家さんは、まだ帰っていません。猫ちゃんと遊びながら過ごしました。明日は、ボスカレッリを訪問します。
我が家では、イタリアに行くのにターキッシュ・エアを使っています。アリタリアならローマまで直行便があって便利は便利なのですが、昼便しかありません。ターキッシュ・エアは夜便があり、何よりも安いwと言うのが大きな理由です。

それと、イスタンブール空港でトランジットするのですが、待ち時間が長いと無料のイスタンブールツアーに参加することもできます。これはバスで3時間くらいの短いものから船による遊覧観光まで何種類もあります。

また、夜便の場合は関係ありませんが、日をまたぐ場合は無料でホテルも用意してくれます。イスタンブール空港にはカード会社と提携していて無料で使えるiGAラウンジがあるので、長時間の待ち時間でも苦になりません。

夜便なので仕事が終わってから成田に向かいます。ただ、夜便の場合に最も困るのが成田空港のサービスです。カード会社のラウンジや飲食店は、21時でクローズしてしまいます。ターキッシュ・エアの夜便は23時過ぎの出発なので、22時半くらいまでのんびりしたいのですが出来ません。

イスタンブール空港は、24時間営業なのに成田はそうではないのが本当に不満です。アジアのハブ空港を目指すのであれば24時間営業は当たり前のことです。こんな事だから、インチョンとかに負けるのです。猛省を促したいw

さて、フライトも順調に進み、観たかった長澤まさみ主演の詐欺師のコメディ映画(新作が5月公開なのですが、あの不倫男優が出ているので大丈夫か心配しています)などを観ながら機内を過ごしイスタンブール空港に到着しました。

妻は何回か利用していますが、僕は新しくなったイスタンブール空港は初めての利用です。話には聞いていましたが、まぁ広いこと広いこと。到着したのが端の方のゲートなので、イミグレーションまで行くのが一苦労です。1㎞くらいは歩きます(動く歩道はありますけど)。

ただの乗り換えなら乗り換えゲートに行けばよいのですが、市内観光の無料ツアーを申し込んでいたので、出国しなくてはなりません。イミグレも無事通り、ターキッシュ・エアのツアーデスクに行ったのですが、ここで問題発生。

何と日本で申し込んでいたツアーに参加できないと言われてしまいました。申し込んでいたのは、7時半から15時半のツアーで、フライトは17時半なので約2時間あるから大丈夫なはずでした。しかし、15時半と言うのは市内を出発する時間だというのです。

イスタンブール空港は、新しくなって市内から遠くなりました。また、今の所アクセスは高速道路だけなので、渋滞の場合は逃げ道がなく1時間では着かないのでフライトに間に合わないと、現地スタッフは考えたようです。

そんなことなら、申し込んだときに説明しろよ!と思いましたが後の祭りですから次善策を考えるしかありません。結局、スタッフの勧める有料の観光タクシーをチャーターすることにしました。6時間くらいの貸し切りで観光名所を何カ所か回ってくれるそうです。

イスタンブールは、東洋と西洋の分岐点です。ボスフォラス海峡を挟んで、東洋と西洋に分かれます。高校生の頃に小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」を読んで以来、ボスフォラス海峡をこの目で観たいと思っていました。

前回、イスタンブール経由した時は市内には行けなかったので、今回は是非とも何としても行きたかったので腑に落ちないというか、納得できない点は多々ありましたが妥協しました。妻は相当に不満だったようです。

トルコの夜明けは遅いのか、まだ暗い中をタクシーは走ります。途中、幾つもモスクがありました。1時間くらいで市内着き、市内をグルグル回ってSultanahmet Square(スルタンアフメット広場)に案内されました。ここには、ブルーモスクやアヤソフィア博物館、地下宮殿などのある観光の中心地です。ここで、自由時間になりました。どうやら、ガイドはしてくれないようです。

2時間くらい自分たちで勝手に観光しろ、という事のようです。まぁ、仕方ありません。本当に迎えの時間に来てくれるのか不安はありましたが、今さらどうしようもありません。ただ、2時間では、とても全部は回り切れないのでブルーモスクを見学することにしました。アヤソフィア(下の写真)は、眺めるだけです。

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ブルーモスク(↓)への入場は無料でした。ムスリムの方たちは礼拝に訪れるのでしょうから無料なのも分かりますが、僕ら観光客も無料とは少々意外でした。日本の神社仏閣も見習うべきでしょうw

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偶像崇拝を禁止しているイスラム教ですから、モスク内部に日本の神社仏閣やヨーロッパの教会の様に仏像とか宗教絵画は無く、内部はアラベスクで彩られています。異教徒の目には神聖というよりは、精緻で綺麗だなーと感じます。

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まだ、朝食を食べていなかったので屋台の焼き栗を買ってみました。残念ながら余り美味しくはなかった。トルココーヒーも飲んでみたかったので、待ち合わせ場所近くのカフェで春巻きみたいなものとトルココーヒーを頼んでみました。春巻きみたいなものは美味しかった。

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待ち合わせ時間から少し過ぎてタクシーは迎えに来ました。正直、ホッとしました。海岸沿いを走り、金角湾(Golden Horn)に架かるガラタ橋を渡り、ガラタ塔に行きました。ここは、入場料が掛かりましたが、屋上のテラスから市内を一望できます。

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ようやく、ボスフォラス海峡をこの目で見ることができました。ボラれたかも知れませんが、30年来の夢が叶って満足です。

空港にもどり、フライトまで時間があるのでiGAラウンジで時間を潰します。カード会社と提携しているので年に2回までは無料で利用できます。料理やビールもバイキング形式で食べ放題です。ビールはトルコのものでしたが、何種類かありました。シャワールームもあり、寝られるソファもあり、のんびりと過ごしました。成田空港のラウンジとは大違いです。

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乗り継ぎ便も問題なくローマ空港に着きました。荷物も直ぐに出てきて順調です。バスで市内まで行き、テルミニ駅近くのホテルにチェックインしました。ここで、小さいほうのトランクの鍵が開いていることに気が付きました。

閉めなかった? そんなことは絶対にありません。良く見ると鍵の爪が曲がっており壊されています。イスタンブール空港で約12時間のトランジットの間にやられたようです。幸い盗まれたものはありませんでしたが、妻の怒ること怒ること、僕にまで飛ばっちりが来ました。これからの旅行の行方が危ぶまれます。
1年も終わりに近づいてきた2019年霜月のある日、何を思ったか妻が

「12月にイタリア行くか?」

と言い出した。どーやら、ターキッシュ・エアが安いらしい。しかし、僕は初夏に娘とフランスに行ってきたばかりだし、彼女(妻)は彼女で1カ月位イタリアに短期留学していて10月に帰ってきたばかりである。

「また、行きたいのか? どんだけ、イタリア好きなんだw」と思いましたが、家計費で旅費を賄うなら良いかな、と思い、「トスカーナ、チェルボニャーノ村に行けるなら良いぞ」と答えました。日本人でチェルボニャーノ村を知っている人が果たしてどのくらい居るだろうか? よほどのトスカーナ・ワイン好きでも知らないだろうと思います。

僕が最も好きなイタリアワインである、ヴィーノ・ノービレ・デ・モンテプルチアーノ。その、最良の畑がある村がチェルボニャーノ村です。ここに、憧れのカンティーナ、ポデリ・ボスカレッリがあります。かねて、ボスカレッリに行きたいと願っていましたが、これまで果たせませんでした。せっかく妻が誘ってくれているのだから、ここはダメ元でリクエストしてみようと思ったのです。

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これまでも、イタリアに家族旅行で行く度に何とか行けないか、と思いましたが果たせませんでした。なにしろ、田舎です。車で行く以外のアクセス方法が分からないのです。一番近い町のアックアヴィーヴァに電車は通っていません。しかし、イタリア大好きの我が妻は、ネットを駆使してイタリアのバス路線を検索、ようやく行き方を探し当てました。何という執念、脱帽です。

行き方は分かりました。が、それはそれで難問山積でして、なんやらかんやらクリアしてボスカレッリにもアポが取れたので旅程を決めました。

1日目:成田~イスタンブール経由~ローマ ローマ泊
2日目:ローマ~アックアヴィーヴァ アックアヴィーヴァ泊
3日目:ポデリ・ボスカレッリ訪問 アックアヴィーヴァ泊
4日目:アックアヴィーヴァ~ペルージャ ペルージャ泊
5日目:ペルージャ泊 友人達と食事
6日目:ペルージャ泊 アレッソに行く予定
7日目:ペルージャ泊 一日のんびり
8日目:ペルージャ~ローマ ローマ泊
9日目:市内ブラブラしてから夜便で帰国

今回の宿泊先は、全て民泊です。秋に妻が短期留学した時に1カ月間ペルージャで民泊を利用して大家と仲良くなったので、今回もペルージャは同じ家にしました。ついでにアックアヴィーヴァも民泊にすることにしました。

旅程が決まってから数日後、ペルージャで泊まる家の大家さんから連絡がありました。

「ピエモンテに一緒に行く?」

妻から、どうすると聞かれ、

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ピエモンテ!
 

そりゃ、行くでしょ。行くに決まっています。行く以外の選択肢は有り得ない。で、旅程が変わりました。

1日目:成田~イスタンブール経由~ローマ ローマ泊
2日目:ローマ~アックアヴィーヴァ アックアヴィーヴァ泊
3日目:ポデリ・ボスカレッリ訪問 アックアヴィーヴァ泊
4日目:アックアヴィーヴァ~ペルージャ ペルージャ泊
5日目:ペルージャ~ケラスコ ケラスコ泊
6日目:ケラスコ泊
7日目:ケラスコ~ペルージャ ペルージャ泊
8日目:ペルージャ ペルージャ泊
9日目:ペルージャ~ローマ 夜便で帰国

かなりハードです。初日はイスタンブールでトランジットの時間が12時間くらいあるので、ターキッシュ・エアのイスタンブールツアーに申し込みました。無料のバスツアーで5時間のコースにしました。ペルージャからケラスコまでは車で約5時間掛かります。東京から大阪に高速で行く感じです。運転しないとはいえ、けっこう疲れそうです。

でも、トスカーナとピエモンテというイタリアの二大ワイン生産地に行けるのですから、文句を言ったらバチが当たります。ワイン好きには夢のような日程になりました。

しかし、初日からつまづきます。イスタンブールツアーでトラブルがあり、更にローマに着いてホテルで一服したところでトランクが壊されていたことに気付きました。今回も、色々と面白かった旅行日記です。