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タレントがブログで嘘をついてペニー・オークション(ペニオク)のサイトを宣伝していたとして、連日マスコミが取り上げています。ペニオクについては、数年前に仕事絡みで色々と調べたことがあるので仕組みなどビジネスモデルについて書いてみたいと思います。

まず、ペニー・オークションサイトの多くは信用できないと考えた方が良いと思います。たとえばペニオク運営サイトのシステム販売をしている某システム会社のサイトでは、ペニオクのセールスポイントとして「落札者が運営側等という場合もあり・・・」と言っています。

システム開発者が運営側が落札できることを「メリット」として示唆しているのですから、このセールスポイントを見てサイト運営を始める人(企業)が、まともなビジネスをすると思う人はいないでしょう。

ちなみに、このサイトの企業情報を見ても「お問い合わせください」とあるだけで所在も不明な怪しい会社です。

さて、ペニオクとは入札に手数料を課すビジネスモデルです。そのため落札額を高くするよりも如何に多く入札させるかがビジネスの肝になりますから、そのようにしやすいようにシステムが組まれています。

1)市場価格に関係なく「0円」からスタート
2)「1円」単位で入札
3)参加するために事前にポイント購入が必要
4)オークションごとに時間制限
5)入札があると自動的に時間延長
6)入札が少ないとボットと呼ばれるプログラムが入札
7)お友達紹介システム
8)最終的に運営側が落札

運営側はポイントとなるコインを1枚50円~75円で販売しますが、50枚とか100枚などのセット販売にしています。そして、100枚セットなら5枚、500枚セットなら30枚を「おまけ」するなど枚数が多いほどお得感があるようにして、なるべく多くのコインを買わせるようにしています。その上、規約で「コインの払い戻しはしません」としているので参加者が買ったコインは、そのままサイト運営者の利益となります。

落札までの流れを見てみます。市場価格6万円のゲーム機が出品されたとします。「0円」スタートで「1円」単位で入札額が上がって行き、一回の入札に75円掛かるとします。

市場価格6万円ですから、800回入札すると商品代金分の手数料(75円×800回)になりますから一人で800ビットする人はいません。しかし、800ビットの段階でもオークション価格は「799円」にしかなっていません。

仮に参加者が800人いて、それぞれが1回ずつビットすれば運営側は商品代金を回収できて、それ以降のビットは全て利益になります。また、この段階では参加者も「75円」しか手数料を取られていません。

ここがペニオク運営者、参加者双方にとって「おいしい」ところです。

つまり、オークション価格が「799円」になった段階で運営者は損をすることがなくなります。また、参加者も801回目のビットで落札出来れば6万円の商品を僅か「800円」で手に入れることが出来るのです。

もちろん、これでは運営側に利益は「75円+商品代金」しか出ません。しかし、倍の1601ビットで落札されたとしたらどうでしょうか?

運営側は「6万75円+商品代金」の利益となり、参加者は1600円でゲーム機を手に入れられます。入札に負けた799人の参加者も一人当たり150円の手数料を取られるだけで済みます。

このように、真っ当にペニーオークションを行えば手数料だけ取られる参加者は多くでますが、その額は少額であり、運営側と落札者双方が「ウィン・ウィン」となるビジネスモデルになり得ます。

しかし、先に説明したように真っ当ではない運営者がいるのです。

ネット上での入札ですから、800人の参加者がいてもお互いに相手の顔は見えませんし、実際に落札者に商品が送られたのかも確認できません。そして、運営者が落札することが簡単に出来るため、商品自体が最初からなくてもオークションを開始できます。

商品はサイト上のイメージ画像でしか存在を確認できません。イメージ画像など、メーカーのサイトに行けば簡単に落とす事が出来ますから、それを少し加工してアップすれば良いだけです。商品説明も人気商品であれば必要ありませんが、メーカーへのリンクでも張っておけば事足ります。

さらにペニオク・サイト用のシステムも販売されているので、プログラムなどの専門知識なしでサイト構築は可能です。見た目の良いサイトにするためには、HTMLやCSSの知識は必要となりますが、システムの肝となる部分は買えます。後はドメイン代とレンタルサーバー代くらいですが、これらも最近は安くなっています。

興味のある人は、「ペニーオークションシステム 販売」でググれば、何件か見つかります。価格は「応相談」が多いようですが、「30万円」のところもあります。僕が調べた数年前は「200万円」とかしていましたから、随分と安くなったようです。

このようにペニオクのビジネスモデルは、初期投資が比較的安く済み更に商品仕入れも「0円」にすることが可能なビジネス・モデルで簡単に直ぐに始められるので参入障壁が極めて低いと言えます。

最もどんなビジネスでも同じですが、「集客」は簡単ではありません。それで、手っとり早く集客できる広告媒体としてタレント・ブログが利用されたのだと思います。問題となったタレントは、大体アメーバブログを使っています。

そして、アメーバブログには、芸能人・有名人ブログを使った広告商品があるので、問題となっているタレントさん達もこの正規の広告記事を掲載した経験があったのかも知れません。それで、「またか」と抵抗感がなかったのかもしれません。

言うまでもありませんが、アメブロには広告掲載規約があるので、広告である事が分かるようにしなくてはならないと思いますが、タレントあるいはプロダクションにダイレクトに依頼できれば、この規約を無視することも可能でしょう。

実際、今回問題となったタレントの中には事務所経由とか親しい友達経由でアメブロに記事掲載した人もいたようです。

タレントに30万~40万円支払っても、先のゲーム機の例で言えば1万ビットで手数料は75万円になります。運営側が吊りあげるビット分も考慮して2万ビットにしてもオークション価格は市場価格の三分の一ですから、参加者には十分お得感がある落札価格を維持できます。

最終的には運営側が落とすのですから商品は必要ないので、オークションはいくつでも行え、タレントに支払った宣伝費は回収可能です。

「ウィン・ウィン」のビジネス・モデルにもなりますが、現状は運営側だけが得をするビジネス・モデルになっているのがペニオク・サイトだと考えて間違っていないでしょう。
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