日本酒やグルメ、ダイエット等、興味のあることを色々ご紹介します。

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 一夜明け、いつもの習慣で午前6時に目が覚める(サラリーマンは悲しい)。隣ではN氏が寝ている。少々飲みすぎたようだ。寝不足もあり、頭が重い(痛いわけではない)。胃も荒れている感じだ。汗をかいてアルコール分を抜こうと朝風呂へ。
 この旅館、時間帯により男湯と女湯が入れ替わるので、昨日とは別のお風呂。こちらの方が露天からの眺めが良く、雪山のパノラマが広がる。なんとも贅沢な気分。十分に温まり部屋に帰り、N氏が交代でお風呂へ。その後、朝食。一般的な温泉旅館の朝食で、取り立てて書く事も無いが不満も無い。
 またまた、東海林さんが迎えに来てくれて、会津坂下まで送って下さる。お世話になりっぱなしだ。旅館から曙酒造まで車で30分くらい。10時前に到着。まずは、座敷でコーヒーをご馳走になり、東海林さんを交えて鈴木さんご夫妻と歓談。
 曙酒造は、代々「女系」でお蔵を続けてきている。現代も蔵の跡取りの明美さんが杜氏で、鈴木さんと二人で婦唱夫随(?)でお酒造りをしている。ちなみに明美さんは美人杜氏として名高い。
 ご夫婦は鴛夫婦と言うのか、とても仲が良くて、一緒に歓談していて温かい気持ちにさせられる。お二人の造るお酒も、ほっとさせられると言うか、こちらに挑み掛かって来るお酒ではないので、家族や気の置けない仲間と飲みたい。インパクトのある酒ではないので、比較試飲などでは不利だと思うが、ゆっくりと味わいたいお酒だ。
 小一時間ほど歓談して、お蔵を案内して頂いた。その模様は、母屋のいつもの所にアップ予定なので、ほんのさわりを・・・。
 僕もN氏も凄いなー、と感動したのが貯蔵庫。曙酒造さんの規模でこれほど貯蔵庫に設備投資しているところは、全国的に見ても少ないはず。鈴木さんも東海林さんと同じ考えで、「保存が命」と考えていて、そのために投資をし酒質の維持・向上に励んでいる。素晴らしいと改めて感じた。
 その、貯蔵庫から数本を試飲させて頂く。
 「亀の尾 17BY 純吟 生」「山田錦 16BY 純吟 火入れ」「山田錦/美山錦 13BY 大吟醸斗瓶取り 火入れ」「山田錦 13BY 大吟醸斗瓶取り 火入れ」の4種類。このうち「13BY」は「天明」ではなく別の名前で発売予定らしいが、名前を明かして良いのか分からないので、ここでは書きません。
 「大吟醸 13BY」の五百万石は、「おかげさん」の神ちゃんが先月の喜多方ツアーで、貯蔵庫から見つけてお店で出している。このお酒を飲み、素晴らしく綺麗に熟成したお酒で、お蔵でも是非味わいたいと思っていた。それが、山田や美山の、しかも斗瓶取りなのだから嬉しい。
 明美さんが、「きんぴらごぼう」と郷土料理の「鰊の山椒漬け」を用意して下さったので、酒が進む。中でも、山田/美山の13BYは、特に好みだった。麹米が山田錦で掛け米が美山錦だと思うが、すーっと入って熟成感が広がる。優しい柔らかな酒質で、経年劣化による嫌味や老味などはない。あのマイナス貯蔵庫で熟成してこその酒質で、蔵元のポリシーが酒質の向上に結実している。 こういう練れた酒を飲むと「アル添酒で良いじゃん」と思う。確かに、造りたてのアル添酒は醸造アルコールがツンツンする感じがあるが、この位になると練れて来て角が取れている。無論「純米酒」を否定する気持ちはさらさら無いが、「アル添酒」を頭から否定する方々にも飲んで頂きたい。
 N氏も「大吟醸 13BY」は気に入ったようで、この場で商談開始。「美山/山田」と「山田」を各6本仕入れていた。で、K商店のK社長に電話。伝票をK商店で上げてもらえるようにお願いした。N氏のお店には、これまでK商店系のお酒は入っていなかったので、これを機に「奈良萬」や「喜多の華」などがお店で飲めるようになるかも知れない。
 さて、同じ坂下にある別のお蔵に表敬訪問しようと思っていた。歩いて数分の所に来ていて、挨拶もしないで帰ったら感じ悪いと思ったのだが、悲しい事に彼は僕の事を全く覚えていなかった。彼のお蔵は、一般の蔵見学を受け付けていないので、少し話せれば良いと思っていた。が、N氏はH酒店から彼の酒を仕入れているので、その縁もありN氏の為に一通り案内してくれた。おまけで僕も便乗?したのだが、一般の蔵見学は一切受け付けていないので、お蔵の名前も詳細も書きません。
 ただ一つ、彼も酒質の向上のためには努力を惜しまない素晴らしい蔵元だ、と再認識した事だけは、書いておきたいです。手間暇を惜しまず酒を仕込み、お金を惜しまず設備投資しています。そして、ポルシェGTⅢが夢だそうです。頑張った自分へのご褒美ということでしょう。いつ実現するか分かりませんが、僕にもささやかな自分へのご褒美の「夢」があります。それを楽しみに頑張れるというのもあると思うのです。また少し、彼の一面を垣間見た気がしました。
 彼のアウディで曙酒造まで送ってもらい、鈴木さんに会津若松まで送って頂く。途中、「鰊の山椒漬け」を造っている老舗の醤油屋を案内して頂きお土産を買った。曙酒造さんでは、試飲して残った4種類全てをお土産で持たせてくれて、帰りの車中で飲めるようにとプラスチックのコップも付けて頂いた。さすが、明美さん気が利く。
 郡山からの新幹線の車中、駅弁を肴に「亀の尾」を飲みながら、N氏と思い出話に花を咲かせた。蔵元に伺って、直に話を聞きお蔵を見せて頂くと、造り手のお酒への思いがより一層伝わって来る。無論、お酒は嗜好品だから好き嫌いの好みはあるが、そういう事を超えて酒への思いが生じてくる。
 「造り手の顔が見える」酒と言っても良いと思う。その思い入れで更に酒が美味しく感じられる。それが、良い事か悪いことかは分からないが、少なくとも酒を楽しむのにはプラスに働いていると思っている。
 今回は、多くの蔵元さんのご厚意に甘えっぱなしで楽しませて頂きました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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