日本酒やグルメ、ダイエット等、興味のあることを色々ご紹介します。

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ishidaya.jpg 福井の銘酒「黒龍」に「石田屋」と言う酒がある。日本酒の最高峰の一つに数えられる素晴らしい酒だが、この酒を燗する集まりが年一回、多摩地区某所で行われる。
 「石田屋」を燗にするなど、信じられない人もいるだろうし、お蔵に対する冒涜だと思われる方もいるだろう。確かに普通は冷や(常温)若しくは冷酒で飲むんだろうけど、「石田屋」を人肌程度のぬる燗にすると、冷やで飲むよりも柔らかくて味が膨らむのである。
 「石田屋」を置いている店は少ないだろうし、置いていても燗にはしてくれない店が普通だと思う。僕が、初めて「石田屋」を燗にしたのは10年位前になる・・・。
 恵比寿にある馴染みの居酒屋で「石田屋」を飲んだ時に、「お燗にしたら旨いだろうなー」と突然閃いた。渋る店主を拝み倒して燗にしてもらった。熱燗にしたら駄目だろうと思ったので、徳利を熱湯に漬けて最初は10秒くらいで引き上げては温度を確認して適温を探った。その結果、人肌くらいのぬる燗がベストだと店主と二人して確認し合った。
 以来、「石田屋」がある時は必ず燗にしては、店主と二人で楽しんできた。冷やは冷やで美味しいのだが、火を入れることで諸成分が活性化するのだと思うが、適温に燗したときの「石田屋」はそれはそれは、他に例えようもないくらい別格の日本酒になるのです。
 趣味が嵩じてと言うか、地元の焼き鳥屋の大将と店にある酒を端から燗してみた。その時に酔った勢いもあり「じゃ、年末に石田屋を燗しましょう。僕が持ちますから」と言ってしまった。しかも、最初の年は「二左エ門」と「石田屋」を僕のおごりで常連さんに振る舞う会になり、毎年開催されることに勢いで決まってしまった。さすがに2年目は「石田屋」だけにしたが。
 3年目から大将と折半ということになり、僕の負担は半分になった。また、参加者がそれぞれ何らかを持ち寄ることになり、今年で4年目を迎えたのである。
 今年の冬は寒い。寒いから燗酒が旨い。それもあるのか、今年の「石田屋」は、例年以上に美味しく飲めた。四合瓶を10人くらいで分けるので、お猪口2杯分くらいしか飲めないのだが、やはり別格の酒としか言い様がない。何も当たる所がなく、すーっと入っていく。水みたいな酒ということではなく、芳醇で怜悧で清冽な酒なのだが、どこにも引っかかることなく、満足感だけを残して消えて行く。「淡雪」のような酒だといつも思う。
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