日本酒やグルメ、ダイエット等、興味のあることを色々ご紹介します。

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 有栖川有栖(ありすがわ・ありす)も好きなミステリー作家です。
 久しぶりに本棚からアリスのデビュー作「月光ゲーム」(厳密に言うとデビュー作は短編の「焼けた線路の上の死体」ですが、まあ一般的にはこちらがデビュー作ということになっているのでは、と思います)を引っ張り出して読み返す。

 何度目になるのだろう。少なくとも5回は読んでいるな、たぶん。

 好きな作家の好きな作品は、ついつい再読してしまいます。最多は中井英夫「虚無への供物」で、大学生の時に読んで以来、年1回は再読しているから20回以上になっている。変かなー? (変です !! by mamaci←妻です)

 で、「月光ゲーム」。何度読んでも面白い。ただ、余り指摘されていないと思うのだが、一色尚三殺しの動機について僅かに瑕疵があると思う。これは、何回読んでも感じてしまう。が、それで作品の価値が下がるという訳ではない。

 小さな瑕疵を補って余りある魅力に溢れている。

 アリスと江神部長の出会いのきっかけが「虚無への供物」であるのも楽しいし、「マーダーゲーム」などと言う良識人が眉を顰めそうな遊びを喜々として書いているのも、まだアマチュアっぽさが垣間見えてデビュー作らしい初々しさを感じてしまう。

 そこここに散見される、ミステリー・ファンらしさも微笑ましい。冒頭の列車内の「しりとり」は、ミステリー・ファンなら必ず一度はやっているはずだし、クイーンや鮎川作品への憧憬など、趣味を同じくするもの同士で共感するものがある。

 また、アリスの学生アリス・シリーズは、「青春」小説的な清涼感を感じる。端正な文体で「良いなー」と思ってしまう。人殺しの話を読んで、清涼感と言うのも変な話しではあるが、そう感じてしまうのだから仕方ない。

 でも、学生アリス・シリーズは、まだ3タイトルしかない。作家アリス・シリーズが短編集も含めて15タイトルもあるのに比べて少なすぎると思うのは、僕だけではないでしょう。「双頭の悪魔」以後、EMCのメンバーはどのような事件に巻き込まれているのか。早く読みたい。

 今年、新作長編が刊行されるらしい。でも、単行本はお値段が可愛くないからなー・・・。どうしよう?
コメント
この記事へのコメント
有栖川有栖さんは、なかなか新作が出てくれなくって悲しいです。
papaciさんのご指摘で「ああ!」と思いましたが、殺人小説なのに、なんとなく爽やか?ですね。
そこが魅力なのでしょうか・・・。
最近気になった本(文庫ばかりですが)はすぐ買うものの、読まないうちにどこかに隠れてしまっています。
もっと読書をしないと!
2006/05/14(日) 05:51 | URL | りえぞう #-[ 編集]
りえぞうさん
>殺人小説なのに、なんとなく爽やか?ですね。

そうなんですよね、文体からくるものなんでしょうが、爽やかなんです。
最近、殆どミステリーを買っていません。なので、本棚から色々引っ張り出して再読しています。
ではでは・・・。
2006/05/14(日) 09:34 | URL | papaci #-[ 編集]
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